2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

TRPGセッションにおけるキャラクタープレイは、楽しい。 現実とは違う幻想世界の、自分とは違った個性を演じることは、いわば変身願望を満たすゴッコ遊びであり、特にTRPGでは欲しいステータス(身分、クラス)やパラメータ(数値)をデータ化した具体的なキ…

『ワードナの逆襲』手塚一郎(JICC出版) 異色のゲーム、WIZARDRY#4 the Return of WERDNAのノベライズ。 当然のことながら、とうの昔に絶版になっており、ふと思いつきで中古だが取り寄せて手に入れた。 十数年ぶりに読み返してみたが、面白い。 物語は、魔…

最近のTRPGセッションに際して、いわゆるシーン制と呼ばれるPC個別の行動フェイズを導入するしないに関わらず、各PCごとに情報収集など自由行動の機会を設けるスタイルが多いように思える。 まあ、それはそれで良いのだが、その際にシナリオで登場したゲスト…

期待のゲーム

ここしばらく、巷に溢れる“ガンダム”には食傷気味で、意図的に遠ざかった生活をしていたが、街中のゲーム屋の軒先で、面白そうなデモを見かける。タイトルは『CLIMAX U.C.』。 79〜123年までのU.C.暦上の戦争を順次追っていくミッション型のシューティングゲ…

『遠く6マイルの彼女』ヤマグチノボル(富士見ミステリー文庫) 読んでいてこっぱずかしくなるくらいに青春しているラブストーリー。 夭逝した6歳年上の優秀な兄に、何かと比較され続けていた主人公は劣等感にさいなまれ、その重圧から逃避するためにバイク…

『ヴィンランドサガ(1)(2)』幸村誠(講談社コミックス) だいぶ前に週刊マガジン本誌での連載初回に立ち読みして以来、個人的に注目していた作品。 その割には長らく忘れていたのだが、先日のセッション後の雑談で漫画の話題があがり、そこでふと思い出した…

『鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活』ハラルト・シュテンプケ(平凡社ライブラリー) 発達した鼻を歩行肢や捕食肢として用いる哺乳類の新目が、20世紀末に発見されていた、というのである。 しかし残念ながら、後に行われた核実験によって、このユ…

割と先入観に騙されている、と思う。 長い間、F.E.A.R.系システムの特徴とも言えるシーン制進行やハンドアウト、今回予告のようなシナリオ進行支援のツール類を、いちGMとしての立場では毛嫌いしていた。プレイヤー側がセッション中に思いついた発想や行動で…