2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『負け犬の遠吠え』酒井順子(講談社文庫) 先日読んだ『枕草子REMIX』の著者の代表作。だいぶ前にずいぶんと話題に上った本であるが、著者に興味をもったので、今更のように手に取った。 いや、これは確かに話題にもなるわ。 本書では、どんなに美人で仕事…

『枕草子REMIX』酒井順子(新潮文庫) 中古文学の代表作のひとつ『枕草子』を、現代風にアレンジした解釈によって紹介した入門書。 本書の原典である『枕草子』は、大学時代、これをテキストに人文学のやり方の基礎(裏の取り方)を教わったこともあり、個人…

『Fate/Zero Vol.1、2』虚淵玄(TYPE-MOON BOOKS) 今更のように入手し、二巻まで読了。『Fate/stay night』を遡ること十年前の第四次聖杯戦争を巡る物語。 衛宮切嗣が内に存在矛盾を抱えつつ、全てを喪いつつも希求する聖杯に至り、それを否定する物語が始…

『Burn My Dread―Reincarnation:PERSONA3―』(Aniplex Inc.) 「ペルソナ3」のアレンジ・サウンドトラック。 新規に起こされたオープニング曲「Burn My Dread」のフルバージョンも収録されている。 だが、個人的なクリティカルは「Burn My Dread-Last Battl…

『「準」ひきこ森―人はなぜ孤立してしまうのか?』樋口康彦(講談社+α新書) 大学には真面目に通い、学業成績にも問題が無い。しかし、学校と家を往復しているだけで、家族以外の他者との交流を持たない/持てない、社会性、社交性に乏しい人物像。本書では、…

『希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』山田昌弘(ちくま文庫) 先日に読んだ『下流志向』の原本のひとつ。その縁で手に取った。 様々な統計データを元に、世に言う格差社会がどこまで進行しているのかを克明に記した論考。 現代日本は、職業…

『下流志向――学ばない子どもたち、働かない若者たち』内田樹(講談社) 昨今の格差問題の原因を、独自の視点から読み解いた論考。 本論において、著者は「自らの選択によって学習を拒み、望んで階層下降していく若者」像を取り上げ、それが格差発生の原因で…

『GUNSLINGER GIRL(8)』相田裕(電撃コミックス) 二期型の義体ペトルーシュカと担当官アレッサンドロを中心にしたエピソードが続く。 本巻では「LADY ROSSO」――赤い髪の女をサンドロが避けていた理由が語られる。 サンドロを諜報の世界にスカウトした赤い髪…