GUNSLINGER GIRL(8)』相田裕(電撃コミックス)
二期型の義体ペトルーシュカと担当官アレッサンドロを中心にしたエピソードが続く。
本巻では「LADY ROSSO」――赤い髪の女をサンドロが避けていた理由が語られる。
サンドロを諜報の世界にスカウトした赤い髪の女、ロッサーナは凄腕の諜報員だった。やがて、サンドロはロッサーナに惹かれ、その任務を遂行するためだけに特化した生き方を真似るようになっていく。だが、ある日突然にロッサーナは失踪した。
それから時が流れ、再会したロッサーナは、“普通の女性”に変貌していた。
任務を遂行する上で身に宿した孤独に、ロッサーナは耐え切れなかった。同じ生き方を辿るサンドロもまた、内に同様の孤独を飼っている。義体ペトラの想いは、サンドロの孤独を癒せるのだろうか。
作中の義体技師と同じく、この恋の行方を見届けてみたい。


追記:巻末の予告カットは、アンジェリカの最期を予感させる。次巻、期待大。