トーキョーN◎VA The Detonation』鈴吹太郎/F.E.A.R.エンターブレイン
サイバーパンクTRPGシステム。
柄佐部が最初にこのシステムに出会ったとき(今から10年近く前だが)は、いちプレイヤーであった。たった数回のセッション参加でしかなかったが、トランプを使用した判定など、珍しい仕様で記憶に残っていた。ただし、肝心のシナリオや自分の担当したキャラクターのことはさっぱり覚えていない。あまり、印象に残らないセッションだったのだろう。こうして、つい最近までそのまま記憶の底に沈殿していた。
そのシステムを10数年ぶりに手にすることになるとは、夢にも思わなかった。
というのも、ウチのサークルでコイツを使ったセッションを行うことになりそうだからであるが、世の中どうなるか分かったものではない。
実際、読んでみると背景設定はとてつもなく面白いネタが揃っている。幸か不幸か、学生時代では良く分からなかった世間のしがらみが見えてきた“大人”になったことで、より現代社会をモチーフとした近未来モノが面白く扱えるようになった、ということなのだろう。
正直、どのようにこのシステムを使うかは、未だ見えていないが、もうさっそく幾つかのシナリオ原案を練り始めているGMバカな自分がここに居る。
シナリオを引っさげて、プレイに臨むときも十分に楽しいが、シナリオを考えているときこそが、ある意味でGMとしてもっとも至福の時間なのかもしれない。そんなことを、ぼんやりと考えてみた。