■『WIZARDRY外伝 五つの試練』
『五つの試練』の最大のウリであるユーザーシナリオだが、かつてのWindows版では手を付けていなかったため、今回のSteam版では先ずそちらから始めることとした。
最初はユーザーシナリオ随一のダウンロード数を誇る『永遠の守護者』から着手することにした。
シナリオ設定、マップ、テキスト、戦闘バランス（モンスター、アイテム、経験値）などどれを取っても非常に良好であり、基本収録されている公式シナリオと並べてもおかしくない（あるいはそれ以上）ほど良バランスなシナリオだった。特にテキストが秀逸で、雰囲気作りだけでなくダンジョン攻略を進める上でのヒントとしても機能しており、全体的な世界観構築に寄与していた。
序盤からアイテムが多く出現するので、戦力を整え易いが、宝箱から入手できる金貨の量はタイトで、早期から司教を編成するメリットもあるように調整されている。
前衛職では君主と侍が専用装備で優遇されており、編成に含めると終盤楽に戦える。
また、『五つの試練』ではシステム上、二刀流が優遇されているが、本シナリオではほぼ全ての楯にブレス緩和やダメージ緩和の設定がされており、剣と楯のスタイルも充分意義があるようになっている。
シナリオクリア後の隠しダンジョンや隠しボスも用意されており、長く楽しめる（侍の代名詞である村正を上回る専用武器も用意されており、インフレした戦闘も楽しめる）。
最後の隠しボスを打倒するには相当レベルを上げる必要があるため、途中で断念したが、全体を通してかなり楽しめた。
