『MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN ORIGINAL SOUNDTRACK 2』澤野弘之
episode4を観た勢いで買った。
延々と04.MAD-NUGと16.MOBILE ARMORをリピートして聴いている。
にしてもこのBGMと映像とシンクロ率は尋常ではない。
音楽を聴いているだけで脳裏に対シャンブロ戦が繰り返し甦る。
前回のアルバムも良かったが、今回も素晴らしい。
本編はいよいよ終盤だが、期待が高まる。

機動戦士ガンダムUC episode 4「重力の井戸の底で」』
PlayStationStoreで配信され始めたので、さっそくレンタル購入して観た。
シリーズ全体の尺の都合からか、原作から大幅にエピソードが統合改変されている。
が、個人的にはこちらの方が好みの展開である。
戦闘シーンもいつも以上に魅せたが、今回の白眉は対シャンブロ戦のドラマだろう。
血脈の因縁に駆られるように激情のままに殺戮を行うロニを止めようとするバナージ。
自らの意志で初めてNT-Dを起動させるシーンはBGMの盛り上がりもあって非常にテンションが上がる。
対して父からマーセナス家の秘密を告げられたリディはダークサイドに堕ちかけている。
ロニを救える可能性を否定し、射撃をためらうバナージからライフルを奪いシャンブロを仕留めるシーンは今後、対立する展開を予期させる。
最後にバンシィも降ってきて、役者は揃った。次巻が楽しみである。
あと、MS大運動会で華麗に無双してくれたバイザー越しにデュアルアイが光るバイアランは非常に格好良い。必見。

佐野美術館 名物刀剣―宝物の日本刀―
展覧会初日に行ってきた。
前回、根津美術館で買った図録に収録されながら展示されていなかったのは、厳島神社所蔵の友成、豊国神社所蔵の骨喰藤四郎、愛宕神社所蔵の笹丸、上杉博物館所蔵の姫鶴一文字の四点である。
今回、佐野美術館での展覧会においてはこの四点が展示されるので期待をしていたのだが……。見事に展示期間がバラけている。
とはいえ、今日は友成と骨喰藤四郎が展示されているようなので、まずは行ってみることにした。(友成は10/26まで展示)
現地には二時前頃に着いたのだが、二時から館長による講演会が行われるようで、会場は思った以上に空いていた。
実に好都合である。さっそく、展示品の閲覧を始める。
友成は実に勇壮な姿で、腰反りの作りが平安時代の作であることを裏付けている。刃文は直刃でややおとなしい。
900年以上昔の鍛鉄製品がここまで美しい姿で現存している。これは実に奇跡に近いことだ。
平家の武将(宗盛か教経)が武運長久を願って厳島神社に奉納したものだが、残念ながら平家一門は壇ノ浦に散った。しかし、宝剣はいまだ残っている。
骨喰藤四郎は大友氏から足利将軍家に献上された薙刀直しの脇差である。太閤秀吉の刀狩りで召し取られ、大坂城に収納されたが、夏の陣での落城とともに行方不明になったものの堀から無傷で回収された。
残念ながら明暦の大火で焼け、越前康継によって再刃された。今日、目にするのはその再刃された刃である。
前回の展示にて観た義元左文字や鯰尾藤四郎も康継によって再刃されたものなのだが、康継もまた名工である。焼失した獅子貞宗の再刃を手掛け、また写しを作刀している。
他にも日光助真や桑名江、切刃貞宗などの名物を目の当たりにできたことは大きな収穫だった。
11/18〜12/18まで二つ銘則宗と姫鶴一文字が展示されるようなので、たぶんもう一度来ることになるだろう。

ACECOMBAT ASSAULT HORIZON』
キャンペーンをクリアした。
本作は制作チームが公言しているように、これは“従来のエースコンバット”では無い。賛否両論はあるだろう。
本作を楽しめるかは、新しく導入されたDFM(ドッグファイトモード)を受け入れられるか否か。これに尽きる気がする。
敵機の後ろを取りDFMに突入すると、敵機が拡大表示され機関砲やミサイルが当たりやすくなる。ので、DFMで敵機を撃墜するのが基本となる。
差別化のためか、普通にミサイルを放ってもあまり当たらない。だけに従来のように遠距離からのミサイル攻撃で敵機を撃ち落すと実に快感である(あれ?)。
また敵からDFMを仕掛けられ、カウンターマニューバで攻守逆転するのが、慣れてくると実に楽しく、病み付きになってくる。
地上攻撃においても、ASM(エアストライクモード)という連続爆撃の補助システムが導入されている。個人的には対地攻撃は苦手だったので、非常に助かった。
本作で初めて戦略爆撃機が使えるようになっているのだが、このASMによって広範囲を一挙に爆撃する。1ミッションだけだったが、結構楽しかった。
レーダー網を掻い潜った先で絨毯爆撃を敢行し、上がってきた要撃機の追撃を逃れ、駆け付けた味方護衛機に助けられるという展開も良かった。
と、ここまでが良かったこと。
悪い点として、まずストーリー描写が雑すぎる。
初めて明確な主人公としてビショップ中佐というキャラクターを設定したが、いかんせんキャラクター描写が薄すぎたのではなかろうか。
というか、劇中での彼を取り巻く状況があまりにも説明不足なのに、ストーリーだけが独り歩きして、唐突感が否めない。
一応、ムービーを観ていればストーリーの中身は分かるが、ビショップ中佐の人物像がさっぱり掴めない。なんで死ぬ夢を繰り返し見ているのだろう?
というか、敵側のスタグレイショフ将軍が寝返った理由も解らんし、かつての同僚イリッチ少佐に至っては、いつの間にか寝返っていつのまにか死んでる。
あとライバル“アクーラ”ことマルコフが、アメリカを憎む理由は解るが、ビショップ中佐にこだわる理由も解らん。せめて、敵側エースとして腕を認めるようなシーンでもあれば良かったのに……。
さらに、相棒ガッツが撃墜された後、彼の状況が全く分からんままにミッションが続くのもどうだろうか。ガッツが生死不明となりあれだけ動揺しているにもかかわらず、それを放置したままマイアミからワシントンに戦場が移るのは違和感ありすぎる。
せめて「ガッツの救出は?」「まだビーコンは確認されていません」とか、ミッション終了間際の無線なり幕間のムービーなりで伏線張っておけば、エンディング後の救出シーンが映えたのに。
そして最終戦のワシントン上空で“アクーラ”を撃墜して、トリニティの爆発の余波でガタがきた愛機をなんとか緊急着陸させて、駆け寄ったリール少佐と抱き合って、周りを囲んだクルーたちにガッツポーズを決めて、死の恐怖に打ち勝った、って……。
実にいまいちだ。これくらいのシナリオなら、今までの名無しの主人公であっても十分な気がする。
つーか、「5」のナガセの方が、よほど相棒としてもヒロインとして頑張ってたぞ。主人公でいうなら「04」の“メビウス1”の方がよほど存在感があった。
ゲームとしては面白かったが、次世代“エースコンバット”としては実に微妙なゲームだったように思える。何か大切な方向性を見失っている気がするのだ。
だが、音楽だけはシリーズの伝統を正統に継承していたように思える。メインテーマのメロディラインが随所にちりばめられており、一貫してこれが“エースコンバット”であることを訴えていた。はやく全曲収録のサントラを出して欲しいところだ。

ACECOMBAT ASSAULT HORIZON』バンダイナムコゲームス
エースコンバット」シリーズの最新作。これをプレイするためにPS3を購入した。
先に体験版をダウンロードして予習していたこともあり、序盤はさくさくと進む。
戦闘ヘリのミッションが面白い。このシステムで別のゲームが1本できるのではなかろうか。
それと、さすがに次世代ゲーム機だけあって、マップのグラフィックは美しい。
今作は前作「X2」に続いて現実世界を舞台としたシナリオとなっている。紛争の絶えないアフリカ大陸を戦場とするのが妙に生々しい。
なお、今年8月に開催されたMAKS2011でデモフライトを行い衆目を集めたPAK-FAがライバル機として初登場している。
おそらくはクリア後に使用できると思うが、使うのが楽しみである。

根津美術館 特別展 名物刀剣―宝物の日本刀―
名物刀剣50点余が一堂に会する企画展示。会期ぎりぎりに何とか都合をつけて赴いた。
意外と混んでいる。お歳を召した方々を中心に歴女っぽいのも幾人か混じっているのに加え、何を血迷ったのか若いカップルも何組か散見した。……何しに来たんだ?
「なあ、今日はどの太刀を観る?」「じゃあ、わたし貞宗が観た〜い! 刃文の乱刃が可愛いの〜」「おっ、お前も相州伝、分かってるね〜」とか会話してんのだろうか?
それはさて措き、本日の目的は主に未見の名物を眺めるためである。そのため事前に目録を確認して主要なブツを確認しておく。
上野の国博でたまに展示している獅子王三日月宗近、石田正宗あたりはひとまず措いておく。
目的のブツは、宗三左文字、鯰尾藤四郎、延文兼光(備州長船兼光)、村雲江、火車切広光である。今回は個人蔵の秘蔵品が多く展示されており、いやがうえにもテンションが上がる。
やはり、延文兼光は素晴らしい。のたれ刃文が美しい。展示品は延文兼光にしてはやや細身で寸が短めではあるが、十分に豪壮な作である。
宗三左文字と鯰尾藤四郎は焼損したのを再刃したものである。実に惜しい。再刃した刃文を眺めながら往時の姿をしばし想像する。
今回の展示品の中での個人的な当たりは、火車切広光である。上杉家蔵らしい豪壮な脇差。刃文の皆焼が華麗で素晴らしい。
会場がさらに混み始めて来たので退散したが、気づけば1時間半ほど居た。満足。
この企画展示は4つの美術館の共同開催らしい。次の巡回は富山県なので遠征は難しい。その次は三島の佐野美術館とのことなので、ちょっと足を延ばして行ってくるつもり。

『覚醒、そして降臨』arlie Ray
先月26日に金曜ロードショーで公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観て、例の“シンジさん”覚醒シーンのBGM(後に「Sin From Genesis」と判明)が知りたくなり、色々と動画を検索している内に行き当ったのが、arlie Rayによるアレンジ版「残酷な天使のテーゼ」であった。
最初に聴いたのは英語版だったのだが、歌声が気に入り、収録されているこのアルバムを取り寄せた。
ここ数日、TRPGのシナリオ構想を組みながら、繰り返し延々と聴いている。