村内美術館
せっかく八王子まで来たので近くにある村内美術館にも足を伸ばす。
村内ファニチャーアクセスという家具屋の敷地内にあるのだが、それもそのはず同社の会長が蒐集したコレクションを展示しているのである。
1800年代中葉にフランスで興ったバルビゾン派の絵画を中心に展示されている。
バルビゾン派というとミレー、コローの名がまず挙がるが、その流れを汲む写実主義クールベの絵も展示されていた。
特に村内コレクションの嚆矢となったのが、ディアズの「マルグリット」とのことだったが、一目見て理解した。
確かに、これを手に入れたらバルビゾン派に傾倒するのも解る。
戯作『ファウスト』のヒロイン、マルグリットの花占いをモチーフにした作品だが、若く清純な乙女の可憐な姿は、美しい。
平日ということもあり館内はとても空いていて、絵画鑑賞にはもってこい。しばし、在りし頃のフランスの田園風景に心を飛ばす。
非常に実りある休日だった。