うちのメイドは不定形静川龍宗スマッシュ文庫
南極からクール宅急便で送られてきた玉虫色の謎の物体は、風呂場でお湯につけて三分待つとメイドさんになりました。
初っ端からネタが散りばめられているので直ぐに分るが、メイドさんの正体は旧支配者に創造されたショゴスである。
原初の恐怖を呼び覚ますハズのクトゥルフ神話の化け物が、いまや萌えキャラである。凄い時代になったものだ。
問:なぜショゴスがメイドなのか?
答:旧支配者が創造した奉仕種族だから。
バカネタ万歳。いいぞもっとやれ。
その不定形生物が擬態した可憐な美少女メイドさんに無邪気に微笑まれて、くらっとよろめいた主人公はメイドさんとの同居生活を始める。
それでも、メイドさんが目の前で変形したり、分裂したりするのを見ると、大事な数値が減少する訳である。
とりあえず、主人公君には手記を残すことを強く勧めておく。
続編につなげられる伏線を幾つか残しているので、たぶんこれはシリーズ化するのだろう。もうお腹一杯だけど。
しかし、この発想はある意味凄い。このネタを考えた原案の人には脱帽する。