WIZARDRY RPG Outlaws Edition」のネタとして以前に書き溜めておいた追加アイテム候補の目録。保管していた旧HDDからサルベージされたのでメモしておく。
後ろ半分の□はまさにネタである。友人の某S氏の熱いパトスを受けて結実した“巫女”と“メイド”装備一式。想定するのは19世紀初頭、いわゆるヴィクトリア朝下のイングランド本島のメイドのそれ。

猿猴虎徹 (Kotetsu) >WS#1
 江戸末期の侠客、国定忠治が手に入れた奇妙な刀。あるとき忠治の許に、鞘に不気味な猿猴を彫刻した刀が持ち込まれた。誰もが不吉なこの刀を取らなかったが、忠治は迷わずにそれを購入した。後に目利きに鑑定させたところ、真作の虎徹であったという。胆力によって名刀を得たという逸話。

■姫鶴一文字 (Himetsuru)
 越後上杉家に伝わる無銘の名刀。あるとき、この太刀を刷り上げる(茎を詰めて打刀に直す)ために研ぎ師が招かれた。その晩、研ぎ師の夢枕に鶴と名乗る姫君が現れ、身を切らないで欲しいと懇願したという。この逸話から姫鶴の名を冠す。

■大通連 (Dai-Tsuren)
 鬼女、鈴鹿御前の用いた三振りの魔剣のひとつ(残りは小通連と剱明)。鈴鹿御前は奥州に君臨した鬼王、悪路王の妻だったが、征夷大将軍坂上田村麻呂に惚れてしまう。田村麻呂は鈴鹿御前の協力を得て、激戦の末に悪路王を斃したという。

■籠釣瓶 (Muramasa Blade!) >#1
 吉原百人斬り伝説に登場する妖刀村正。下野の豪農、佐野次郎左衛門は江戸吉原で花魁八ツ橋に惚れ、通いつめて身請けしようとするが、八ツ橋には既に情夫がおり愛想を尽かされる。狂気した次郎左衛門はこの籠釣瓶で八ツ橋や情夫をはじめとする関係者をことごとく斬り殺し、「ハテ籠釣瓶はよく切れるなあ」と笑ったという。

■平石 (Hiraishi)
 避来矢。藤原秀郷流の足利氏に伝わる大鎧。俵藤太が近江三上山に巣くう大百足を退治した際に、龍神から贈られたとされる。この鎧を着けていると飛来する矢が避けたという。

■ライオンズファー (Nemean lion's fur)
 ネメア獅子の毛皮。ギリシャ最大の英雄ヘラスクレスが行った十二の難行のひとつ、ネメア谷に棲むライオンを退治した際に手に入れた毛皮。刃も矢も通さない強靭な毛皮であり、以後ヘラクレスはこの毛皮を頭から被り、鎧の代わりとした。

■ダインスレフ (Dainslef)
 人斬りの魔剣。抜けば必ず人の血を吸わずにおかない呪われた魔剣である。デンマーク王ホグニの保有していた魔剣であり、女神フレイヤの不貞の代償として、サラセン王ヘジンを相手に世界の終わる時まで、永遠に戦い続ける宿命を負わされた。

■雌雄一対剣 陰/陽 (Sol Balade / Luna Blade)>GBC#2
 古代中国の伝説的な名剣。刀匠の夫婦の名を冠して陽剣が干将、陰剣が莫耶とも呼ばれる。呉王の命によって刀匠、干将は最高の材料を集めて剣を作ろうとするが、鉄が溶けずに剣を作れない。そこで妻の莫耶が自らの髪を切り、炉にくべると鉄が溶け、二振りの剣を作ることが出来たという。

■紺糸威胴丸 (Kon-Odoshi)
 紺糸威に白紐を使った優美な胴丸。伊予大三島大山祇神社に奉納された非常に珍しい女性用の胴丸鎧である。社伝では大祝の娘、鶴姫の着用した鎧とされている。

□白衣緋袴 (Shiroginu-Hihakama)
 巫女などの女性神職が着る装束。白無地の小袖に、緋袴を着用する。原型は女房装束の下着である。余談だが、この袴は武道用の筒袴とは異なりスカート状になっている。

□千早 (Chihaya)
 巫女などの女性神職が神事の際に着用する衣装。元は白無地の絹一幅の中央部分に切れ込みを入れて頭部を通す貫頭衣だったが、後に二幅からなり脇を縫わずに前で紐で合わせて着衣する袖なしの短服となった。近世以降では無地の白絹に山藍を用いて鶴や松などの縁起物や流水などを描くようになる。

□メードユニフォーム(Housemaid Uniform)
 女中に支給されたお仕着せ。黒いモスリン地で仕立てられたハイウェストのワンピースドレス。スタイルとしては18世紀に流行したドレスの形式を採っている。男女を問わず、使用人に支給されるお仕着せは、ひと昔前の流行した服装を採用することが多かった。午前中は色の淡い制服で汚れ仕事を行ない、来客の多い午後は目立たない黒地の制服を使用した。

□モブキャップ(Mobcap)
 女中に支給されたお仕着せ。結い上げた髪を纏めるために用いられた室内帽。縁をフリルで飾った白地のものが多用された。清潔感を演出するために髪は後ろに結い上げられ、前髪を垂らすような髪型は許されなかった。

□ホワイトカフス(White cuff)
 女中に支給されたお仕着せ。しっかりと糊付けされた純白の付け袖。特に客間女中など来客の目に触れる女中には、手荒れを隠すために白手袋が支給されることもあった。

□レザーシューズ(Leather shoes)
 女中に支給されたお仕着せ。一般的な半長靴ではなく、重い革靴。北方では丈夫な木底のものが採用された。

□ホワイトエプロン(White apron)
 女中に支給されたお仕着せ。胸当てのついた大きなもので、背中で帯をクロスさせるような形で固定した。汚れ仕事の多い午前中は麻布のような丈夫なものを、来客の多い午後は見栄えの良いモスリン地のフリルの付いたものを着用した。