『ナショナルトレジャー/リンカーン暗殺者の日記』
昨年末に『ナショナルトレジャー』がテレビ放映されていたのを観て、面白かったので、続編である本作を観に行ってきた。
本作も息を吐かせぬ急展開で、なかなか楽しめた。
アメリカ合衆国は建国より300年にも満たない新興国ではあるが、それでもそれだけの歴史を持つ。
建国の経緯や、土着文明の存在を踏まえれば、隠された秘密や遺物などがあっても、不思議はないだろう。
そういった「イフ」と、歴史的な遺物や建物を組み合わせてミステリを構築する手法は、なかなかセンスが良いと思う。
この手の歴史ミステリは結構好きなのだが、一歩間違うと胡散臭いオカルトに陥りがちなので、そのバランスが難しい。
歴史を絡めると説明の都合から冗長になりがちだが、本シリーズはかなりテンポが良く展開して、特に歴史を知らなくても、名所旧跡めぐりみたいに楽しめる。
娯楽作品としては、かなり良作だと思う。