国立科学博物館――中南米三大文明「インカ・マヤ・アステカ」展
何年ぶりだろうか。おそらく十数年ぶりに足を運んだ。
特別展の「インカ・マヤ・アステカ」展が24日で終了ということなので、終了間際で客足も遠のいているかと期待したが、甘かった。三連休ということもあるのか、予想以上に混んでいた。
いずれも南米に栄えた謎の文明である。いずれも有名な遺跡群が残ってはいるものの、その実像は未だ詳らかになっていない。その謎を孕んだ神秘性が、人を惹きつけるのだろう。
異形の神像や、神々に捧げられたという生贄信仰の遺物などなど、貴重な発掘品の数々が展示されていた。
それらを前にして、イメージは遥か秘境の古代へと跳ぶ。


特別展をなめた後は、常設展示もひと通り眺める。
子供の頃よく来たものだが、さすがに当時とは大分趣向が変わり、時間の経過を感じさせる。特に地下1階の恐竜の展示については、学説の変化とともに再現骨格も形を変えていた。
あと10年経ったら、人間の知識はより探求され、研究され、蓄積されていることだろう。その頃に、またこの博物館に足を運んでみたい。