キミキス』(エンターブレイン
何気に、かなり前から期待した作品。
ひとまず特に何も考えずに、ゲームを開始。
だがしかし、開始直後に、夕焼けバックに屋上からテスト用紙を紙飛行機にして投げている二見瑛理子に遭遇して、何かを持ってかれる。
即刻、第一攻略目標に選定。
そして、ステージが上がるごとに変貌を遂げる彼女の反応に、さらに色々と持っていかれることになる。


まあ、それはともかくとして、この手のギャルゲーはやはり人物設定の作りがうまい。もっとも、グッズなどのキャラクタービジネスの展開を睨んでいる以上は、当たり前と言えば当たり前だが。
ゲーム中にて、キャラクター造形を個別に立てるために、台詞回し、イベントなどといった要素を駆使して、それぞれのキャラクター個性を確立している。
どれもよくあるアーキタイプといえば、確かにそうだが、それでも作中でキャラクター個性の確立に失敗している作品は、いくらでも有る。序盤をなめた限りでは、本作はかなり健闘しているように思える。
絵や声といった視聴覚的なファクターに頼れないTRPGという媒体における、キャラクター個性の差別化という命題を抱える自分には、なかなか良い参考になりそうだ。