久しぶりにコンベンションに足を運ぶ。思い返してみれば、実にちょうど二年ぶりだった。
以前に思いついた企画の簡易版を持ち込むことにする。当然システムは「GUNDAM SENTINEL RPG OE」である。
最近、ウチのサークルにて新しいシステム(ここ数年で出版されたもの)を導入して遊ぶことが多い。そしてそれらの多くは、チュートリアルシートなどを用意するなどして、システム初心者へのルール導入がし易い工夫が凝らされている。一方で、OEの原型となった「GUNDAM SENTINEL RPG」は初版89年発刊と古いシステムで、その手の配慮は無いに等しい。
そこで、あらかじめ戦闘フローチャート、MS技能リスト、チャート集などの配布資料を準備しておいた。


いざ会場に臨んでみると、競合の他GMたちは、やはり現在流通しているシステムを持ってきていた。「幻奏戦記ルリルラ」「異界戦記カオスフレア」「ソードワールド」「ダブルクロス」「トーキョーN◎VA」「ガンドック」などなど。
マイナー極まりない「ガンセネ」が立つかなぁと危惧したものの、こちらで想定した2〜3名の募集に対して、上限の3名のプレイヤーが応募してくれたので立卓が決まった。ホッとする。
卓割りが決まり、それぞれの卓でセッションが開始される。まずはキャラクターの作成が始まるが、ここで用意しておいた資料が威力を発揮する。プレイヤーの中にひとりだけ「ガンセネ」の経験者だが、後ふたりはシステム初心者であった。それでもサクサクと1時間も掛からずにキャラクターを作り終えて昼食にする。
昼食を終え、13時ごろから再開して、セッションを始める。想定では1シナリオ2時間程度で、3本までいけるとの見込み。終了時刻が19時半なので、余裕は十分である。
1シナリオ目は戦闘チュートリアルを兼ねるのでやや軽めに、2シナリオ目はある程度成長しているのでじっくりと戦いを楽しんでもらう。ここで予想外のトラブル発生。ひとりのPCが、判定のやり直しで“根性”を使い込み、精神力がゼロになり精神崩壊してしまったのである。
そのプレイヤーにはキャラクターを作り直してもらい、なんとか2シナリオ目を終える。この時点で18時を回っている。
巻きが入った3シナリオ目、最終シナリオである。2シナリオを経て成長したPCたち、功績ポイントを貯めて新型機に乗り換えた者もいる。成長した技能を駆使して、戦場を疾走する。
終戦のボスともいえる敵ネームド機を撃破したのが、ちょうど19時20分ごろ。制限時間に10分を残して無事終了した。
参加プレイヤー諸氏からは、またこの面子で続きをプレイしたい、とのありがたいコメントを頂戴した。何とか好評で終わり、安堵する。
実は、「ガンセネ」のGMは5年ぶりだったりする。それ以前に3桁にも及ぶ「ガンセネ」セッションを仕切った経験値がものをいったのか、プレイが始まるとすらすら言葉が出たのは、自分でも意外だった。
違う環境、違うメンバーとのセッションは緊張感を伴い、非常に良い経験になる。また、時間を見繕ってコンベンション回りをしようと思う。