昨日書いた中世日本を舞台としたTRPGシステムだが、無いのなら自分で作ればいいやとか思いはじめ、それなりに本気で構想を練り始める。
手始めに、ざっと主な職能(クラス)案を作ってみる。舞台となる時代設定は、平安中期〜鎌倉時代あたりを想定。


公家:いわゆる貴族。基本的には五位以上の公卿を指すが、それ以下の国司、受領も含める。
公達:まだ若い貴族の子弟。位階はあるが官職はまだない。
姫君:若い貴族の子女。
官人:官衙に属す官僚。文官。
博士:道に通暁した知識人。
薬師:医者。
楽人:雅楽を奏でる楽人。
女房:出仕した姫君。宮廷に属す女官。
陰陽師陰陽寮に属す官人。陰陽の術を修める。
舎人:公家に仕える使用人。家来。郎党。
細人:細作。間諜。つまり、忍者。
禿:かむろ。少年スパイ。元は平家が使ったものだが汎用とする。
侍:官職を得ている武士。衛門府検非違使、追捕使、北面など。
野武士:官職を得ていない自立系の武士。
僧侶:得度を得ている国家に認められた僧。基本的に密教僧。
私度僧:もぐりの僧。聖や法師陰陽師も含める。
僧兵:寺院の私兵。
神官:神祇官。国家に認められた神官。基本的に験者。
犬神人:神社の私兵。
修験者:もぐりの放浪神官。当然、験力を使う。
巫女:歩き巫女も含む。鬼道(巫道)使い。
山賊:山野にて強盗を生業とする。
盗人:京洛にて夜盗を生業とする。
海賊:瀬戸内海を拠点とする海賊。本業は海運業者。
商人:物を商うもの。基本的に行商。商品は様々。
職人:物を作るもの。座に属すものもいる。製品は様々。
大工:宮大工。寺院、邸宅を手がける。
猟師:山野で動物を獲る。
山人:杣人。樵。林業従事者。独自の山道ネットワークをもつ。
漁師:海で海産物を採る。
芸人:雑芸で身を助ける。遊女、白拍子も含む。
童:元服前の子供。


コンセプトとしては、『今昔物語』『平家物語』『源氏物語』などといった、伝承、軍記、王朝文学それぞれの世界観を適度に再現できるものとする。
キャラクターの作成に当たっては、まず身分としての職能を選び、次いで相応の知識、技術としての技能を選択する。
ということで、次は技能を考えるか。