GUNSLINGER GIRL(5)』相田裕(電撃コミック)
本巻の白眉は、第26〜27話のトリエラ対ピノッキオの再戦であろう。
ともに拾われた立場ゆえに、その拾った者への恩義、自分の存在理由を肯定するための戦い。任務の遂行こそが、存在する理由。任務を遂行することによって、存在を主張し、肯定してもらうための戦い。
凄惨かつ、悲しくも美しい戦いである。
戦いの後、満身創痍でも立ち上がり、担当官ヒルシャーに戦果を報告するトリエラの姿が、そう遠くないフラテッロの終焉を予見させ、物悲しい。