『毒草を食べてみた』植松黎(文春新書)
冗談のようなタイトルだが、本書で紹介されている44種の毒草のうち幾つかを、著者は実際に口に入れているようで、その毒の及ぼす影響を冷静に記している。
毒草とは、意外と身近にあるもので、まさかあの花が、あの木が、そんな毒を秘めているとは思わなかった。と感心する。もっとも著者のように口にしてみようとは、欠片も思わないけれど。
紹介されている多くの毒草は、生薬としても有名な物も多く、古代から口伝で伝わっているものも少なくない。この手の薬草は、中世程度の文明レベルのファンタジーでも応用が利くので、TRPGでもシーン演出やシナリオフックとしても使いでがある。
正しく、毒草も使い方次第というヤツか。