フルメタル・パニック! つどうメイク・マイ・デイ賀東招二富士見ファンタジア文庫
久しぶりにライトノベルを購入。「でたまか」が完結して以来、購読しているのはこのシリーズだけになってしまった。ラノベも読まなくなったものである。
前巻では当ての無い彷徨を続けていた宗介だが、本巻にてようやくかなめに肉薄することができる。しかし、それを阻むのは師とも父とも仰いだかつての上官だった。
敬愛する師が、最強の敵となる。実にお約束の展開である。
新マシンであるレーバテインも、のっけから大活躍。人工知能「アル」の軽口も健在。基本性能はべらぼうに高いが、電子兵装が軒並み搭載されていないという弱点も併せて、魅力的なマシンである。
伏線として描写される各キーパーソンの胸裏に燻る熾き火のような火種といい、今後の展開が実に楽しみだ。