前回の定例セッションが時間の都合でクローズできていなかったのでいきなりクライマックスからスタート。
前回の粗筋。プレイヤーキャラクターたちは、記憶を失った少女を保護する。彼女は獣じみた容貌の男たちに追われていた。情報収集の末、少女は街に本拠を置く邪教集団の元から逃れてきたらしい。邪教集団は、街の近隣にある地下迷宮に獣じみた男たちを集めて、何かを企てている。キャラクターたちは、少女を伴い真相を究明すべく迷宮へと踏み込む。迷宮で遭遇したのは、本性を現し、魔獣の姿を取った男たちであった。激戦の末、迷宮の最深部の玄室にたどり着くと、そこには巨大な魔方陣を仕掛けた魔道師の姿があった。魔道師の行使する呪法によって、苦悶の表情を浮かべる少女。彼女こそ、魔獣を統率する能力を備えた“魔獣の大母”とも言うべき存在だったのだ。魔方陣によって増幅された呪法によって、少女は魔獣へと変態しはじめる。


「お願い、私を殺して! 私があなたを覚えていられるうちに! 私があなたを殺そうとする前に!」


ってな、戦闘に移行する直前で前回はタイムアウト。まるでテレビアニメなみの引き。
結果としては、少女の体内に埋め込まれた魔獣化の根源存在を斬り放つことによって、彼女を解放することに成功。こう書くとあっさりしたものだが、実際のゲームではエライことになっていた。
まず、彼女を生かす、殺すで大揉め。シナリオ上の制限ターンをオーヴァーして、少女を始末するために用意していたNPCを投入する。そのNPCとの会話の中で、彼女の体内に埋め込まれた魔獣への変態を強制的に行うアイテムの存在を知る。そのアイテムを排除することによって彼女を生かすことで、パーティ内の意見がようやく一致。そして、そのアイテムの所在を確認する判定を行うが失敗。結果、半ば直感によって少女の体内のアイテムを狙撃して、彼女から切り離そうとするが、成功率10%。成功したら奇跡だよな。とか言ってたら、本当に成功。
いや、乱数って恐ろしい。
ちなみに、本シナリオのネタは『TRPG100のシナリオ』(細江ひろみ、ログアウト文庫)から拝借。