『日本の歴史6 武士の登場』竹内理三(中公文庫)
律令国家の断末魔と、中世的封建社会の産声が聞こえる時代。外戚による摂関体制の崩壊と、院政による政治の乱脈化が進む中、受領による地方圧政にもかかわらず有力農民から発生した武士たちは着実に力を蓄えていた。将門の乱後の東国の状況から、貴族化した伊勢平氏の滅亡までを収録している。
次巻でいよいよ初の武家政権鎌倉幕府の発足である。