『ルーン・ブレイダー!』神野淳一(電撃文庫
前作までの世界観を一転させてライトノベルではお馴染みの荒んだ未来世界の機械魔法な世界(もっとも一部リンクしているが)。でもやっぱりビルディング・ロマンス。
もともと少年と少女が出会うビルディング・ロマンスはかなり好きな部類。その中でもこの作者は、異能を成立させるために何かを犠牲にしている(ないしはする)、というのを良く描写しているところが非常に気に入っている。代替的な救済は用意されていたとしても。
やはり、少年は少女のために慣れない剣を握るべき、と拳を握って主張してみる。