代表としてTRPGサークルを運営するのも、なかなかに難しい。
ふと思い返してみれば、89年に中学校の同級生仲間から始めて、いま残っているのは自分だけである。昨年夏に、開始当初からの友人とある事情で訣別し、代表の任を引き継いだ。
それから一年と3ヶ月目にして、メンバーの出席人数が足りずにセッション開催がままならなくなってきた。もっとも、これまでよくも定数が揃っていたというべきだろうか。
社会人を主力メンバーとする以上、仕事や懐具合、他の予定との兼ね合いなどから、予定合わせは難しくなってくるのはやむを得ないことかもしれない。
またメンバーを糾合する上で、求心力を維持することもまた難しい。
それぞれプレイしたいシステムなり表現したい世界観を持っている。それだけに、GM側の提供するイメージとプレイヤーの求めるニーズが合致しなければ、セッションも上手く回らない。
双方に調整力があれば、摩擦は回避できるだろうが、意外に“こだわり”がそれを阻害することも多い。こだわりを横に措き協調性ばかりを要求するのもまた心苦しいのである。


おそらく、サークルにも旬という時期が有る。
次のセッションを決めるために、メンバーそれぞれがスケジュールを調整する熱意がある頃が、それに相当するだろう。
それが、なんとなく日程を定め、場所を取り、みな黙々と集まるだけになったら、それはただの惰性だろう。
そう考えるに、ウチもそろそろ潮時かもしれない。