久々に「GUNDAM SENTINEL RPG OE」でGM担当にてセッションをやってきた。実に半年ぶりである。
U.C.0099のミッション1本とU.C.0109のミッション2本の計3本のシナリオであった。
高レベルPCにて配備MSを限定したシチュエーションでのミッションを用意した。主人公機として、0099にてはRX-0、0109にてはRX-104FFを使ってもらった。
いずれも、普通のキャンペーンではまず手の届かない高功績ポイントを必要とする高級機だが、熟練プレイヤーが扱うとさすがの性能を示した。
RX-0はMSN-06Sと、RX-104FFはRX-110と、いずれもほぼ互角の際どい接戦を繰り広げた。
やはり、“ガンダム”系TRPGの醍醐味は、フラグシップマシン同士の白兵戦だろう。
ダイスの出目も面白く転がり、実にスリリングな戦闘を楽しめた。
特にRX-0による対MSN-06S戦は、互いに必殺の武器(ビームマグナムとビームアックス)を持っての戦いだけに、実際、どちらがいつ墜ちてもおかしくない接戦だった。
なお、RX-0のビームマグナムは予備弾倉含めて15発全弾を撃ち切っている。つまり、ラストシューティングで決着がついた!
ごく稀に、このような劇的なシーンが出来る。だから、TRPGは面白い。


余談だが、RX-0のNT-Dについては、ルール的にかなり再現できたように思え、実地検証としても満足のいく結果を残せた。デザイナー冥利にも尽きる。

国立西洋美術館 ユベール・ロベール―時間の庭―
代休が取れたので、行ってきた。
18世紀のフランスを代表する新古典主義の風景画家ユベール・ロベールの企画展である。
当時、ポンペイヘルクラネウム古代ローマ遺跡発掘が行われたこともあり、古代遺跡に注目が集まっていた。ロベールはイタリア留学で得た古代遺跡のモチーフを元に豊かな想像力によって架空の古代遺跡や廃墟を配置した風景画を得意として“廃墟のロベール”と呼ばれるほどに人気を博した。
以前、常設展示で「マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える空想のローマ景観」を観たことがあり、ロベールの名前は記憶に有った。それで気になったこともあり、観に行ってきた。
平日で、かつ雨天ということもあり、会場はやや空いていた。
ヴァランス美術館所蔵のサンギーヌ(赤チョーク)による素描画も多数展示されており、なかなか見応えがあった。
TRPGゲーマーにとって、廃墟や古代遺跡のある風景は、空想の題材として非常に魅力的である。
かつて栄え、美しかったものの残滓。失われた過去の栄光への憧憬と郷愁。廃墟や古代遺跡には、独特の魅力がある。
併設して展示されていた同時代のイタリアの版画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの『牢獄』展もなかなか面白い。
こちらも空想によって描かれた架空の牢獄を題材とした銅版画であり、第一版と加筆修正を加えられた第二版が並べて展示されていた。
ピラネージもまたローマ建築を研究し、古代遺跡や都市景観を描いた版画を制作したことで知られる画家だ。
重厚な石組みで築かれた地下構造物としての牢獄の描写は、これまたダンジョンを彷彿とさせ、イマジネーションを刺激する。
空想と遊ぶ、至福の時間だった。

機動戦士ガンダムUC
ユニコーンモードはさっくりと終えて、もっぱらカスタムキャストモードで遊んでいる。
今までのガンダム系アクションゲームの最高傑作かもしれない。実に面白い。
シナリオ数が少ない(6シナリオ)ので早くもマンネリぎみだが、キャストの組み合わせでキャラクター同士の会話が変わるので色々な組み合わせでけっこう楽しめる。
初回版の特典機体であるデルタガンダムをメインで使っていたのだが、先週15日にダウンロードコンテンツで追加されたデルタカイもまた使える。
どうやら可変機がいちばん性に合っているらしく、デルタカイにビームマグナムを持たせて、僚機を変えながら、ひたすら遊んでいる。
来週22日にはおそらくシルヴァ・バレトが実装されると思うが、たぶん購入するだろう。
このシステムで、ぜひ他の時代(出来ればZ〜逆シャアまで網羅した)のゲームを作って欲しい。

機動戦士ガンダムUC 特装版』(バンダイナムコゲームス
福井晴敏の小説「戦後の戦争」が読みたくて購入。
小説そのものは短く、PS3のバージョンアップ中に読み終わる。その後すぐにDLCで「戦後の戦争」を購入してプレイしてみた。
ゲームも面白い。まあ、そうでなくては困るんだが。
チュートリアルがかつてバナージが体験したであろう訓練を模しているなど、細部まで凝っている。
原作のストーリーを追体験するユニコーンモードは短く、すぐにクリアできる。だが、本作の目玉はむしろカスタムキャストモードではなかろうか。
これが実に面白いのだ。
原作のキャラクターを独自に組み合わせてオリジナルミッションをクリアしていくのだが、モブキャラクターのみで編成して戦う方がむしろ面白い。キャラクターは出撃時、帰還時のみならず戦闘中の通信など、これまたかなり凝っている。
しかし、DLCで構わないから、女性パイロットやクルーが欲しい。「GUNDAM SENTINEL」の世界のように戦場がえらく男臭いことになっている。
今後、DLCにて追加機体やミッションなどが発表されるようなので、楽しみにしたい。

『BRAKE-AGE』馬頭ちーめい・STUDIOねむ(ASCII)
仕事帰りにBOOK OFFに寄ったら、全巻置いてあって驚いた。思わず手に取り、立ち読みで一気読みした。
凄い懐かしい。奥付を見たら第一巻の発行日が94年1月。最終巻は99年4月だった。
青春時代を共有した懐かしい作品である。
発行当時の未来である2007年を舞台にした、ISDN回線網で接続された専用筐体によるネット対戦体感型アクションゲーム「デンジャープラネット」を通して、高校〜大学生(主人公は高専生)の恋愛と友情を描いた青春漫画である。
この「デンジャープラネット」はバーチャルパペットと呼ばれる人型兵器をプレイヤーが操り、他のプレイヤーと対戦するゲームなのだが、特徴としてそのバーチャルパペットのデータはMOディスクに格納され、ユーザは専用エディタによって自由にカスタマイズできることが挙げられる。
現実のゲームとしては『機動戦士ガンダム戦場の絆』がそれに近いが、そこまでの自由度は実現できていない。
ISDN回線網やMOディスクというキーワードが90年代後半らしくて懐かしい。今ではそれをはるかに上回る高速Erther回線や大容量ストレージが普及しているが、残念ながらそこまで革新的なゲームは未だ実現化していない。
主要な登場人物は天才肌の俊才ばかりで現実感は薄いが、青春漫画なので仕方がない。作中を通して描かれる放課後の部活動のような熱気感が、遠くに過ぎ去った青春の日々の郷愁となって胸に甦る。
そして、最終戦にて敗北した久我徹のセリフが、低く重く残響するのだ。

佐野美術館 名物刀剣―宝物の日本刀―
本展示会には二回目の来訪となる。
週末、熱海で湯治することにしたので、そのついでに足を延ばして行ってきた。
目的は、前回は期間展示の都合で置いていなかった笹丸と姫鶴一文字を拝むことである。
昼間所用があって出発が遅れたので現地に着いたのは四時過ぎ。閉館は五時なので一時間弱しかない。
が、すでに大方の展示品は観ているので流して回る。残された時間の大半は笹丸と姫鶴の鑑賞にほぼ充てた。
笹丸について、根津美術館で買った図録に収録された写真では押型と拵えしか載っていないため、下手すると中身の二つ銘則宗の展示は無いかと危惧していたが、揃って展示されていた。
さすが後鳥羽上皇御番鍛冶筆頭の作だけあり、品格ある太刀である。足利将軍家で鬼丸、大伝多とともに秘蔵されたのも肯ける。
姫鶴についても、上杉家独特の合口打刀拵えとともに展示されていた。こちらも鎬に掛かるほどの華麗な刃紋の美しい太刀で、かつて明治天皇が押し型を所望したというのも良く解る。
気づけば、閉館時間が迫り、あっという間の一時間だった。
これら一連の展示で、史上に名高い多くの名物刀剣を肉眼で見ることが出来た。非常に満足である。

ウィザードリィ パーフェクトパック』(ACQUIRE)
2006年に発表された“ウィザードリィルネサンス”レーベル第一作『囚われし魂の迷宮』と二作目『囚われし亡霊の迷宮』がセットになった便利パック。
ACAHプレイ以降、眠っているPS3を使う気になり、買って来た。
ひとまず両タイトルともにインストールして、まずは『魂の迷宮』から始める。
キャラクター作成なのだが、ランダムで決まるボーナスポイントがすごく懐かしい。
とりあえず主人公が決まっているのに違和感があるが、『BUSIN』でも同じような感じだったなとか思いだし、ひとまずパーティを編成する。
そこでいったんセーブして、『亡霊の迷宮』に切り替えてみる。
こっちは主人公は無し。キャラクター作成を始めると、こちらはPCのグラフィックが多い。さらに選択できるクラスが増えている。
思わずキャラクターを6名作って、そのまま迷宮に潜ってしまう。
オートセーブでは無いので、小まめにセーブしながら手探りでダンジョンを進む。退路を確認しながら、殺したり殺されたりを繰り返し、マップを踏破して、徐々に奥へと進んでいく。
ああ、これは実にWIZARDRYだ。すごく楽しい。
時を忘れて方眼紙でマッピングした、かつての熱狂を思い出す。
とはいえ、急がず焦らず、のんびりと進めていく予定。